剪除法では脇の下を5センチ程度切開して、皮膚をひっくり返してから、医師が目で2-3ミリのかたまりのアポクリン汗腺を確認しながら切除します。

目視で確認しながらアポクリン汗腺を切除するので、確実性は高い、つまりわきがに対する効果が一番高い治療法です。

一方、多汗症の原因とるエクリン汗腺の切除は、エクリン汗腺が小さくて確認して切除が難しいため、全て取り除くのは難しくなりますが、エクリン汗腺も一部は取り除けるので、多汗症にも一定の効果はあります。

それぞれの汗腺除去率はだいたい以下の通りです。

  • アポクリン汗腺 90-95%以上
  • エクリン汗腺 60-70%程度

剪除法の施術のステップ

  1. カウンセリング
    手術に関して疑問や不安な点があれば、担当医に相談して明確にしておきましょう。
  2. 痛みをなくすために局所麻酔
    一般的には脇の下に局所麻酔を打つケースが多いです。
    (無痛麻酔を導入していることも多く、麻酔も痛くないところが多いです。)
  3. 剪除法で施術
    皮膚切開、汗腺切除、縫合まで片脇で1時間程度、両脇で2時間程度の施術時間になります。
  4. 施術後のケア
    ほとんど入院はせずに日帰りとなりますが、術後7-10日程度のわきの圧迫固定が必要になります。シャワーや洗髪は ワキを濡らさないようにすれば当日から可能ですが、1週間は長湯NGです。また、術後1週間の飲酒も避けた方がいいです。
  5. 抜糸
    だいたい術後7-10日後に抜糸となります。

剪除法のメリット

最も効果を期待できる。

剪除法はわきがの原因となるアポクリン汗腺を目で確認しながら取り除いていくので、最も確実です。
他の治療方法は目で確認できないので、剪除法よりアポクリン汗腺の取り残しや機能が残ってしまうリスクが高くなります。

費用負担が大幅に抑えられる可能性がある。

当たり前ですが健康保険適用になれば、自己負担分は大幅に抑えられます。
剪除法以外の方法は自由診療なので、自己負担100%です。
剪除法でも全ての病院・クリニックでも保険適用になるわけではありませんし、保険適用となる病院・クリニックでも、わきがの程度が軽ければ、保険適用外になってしまいますが、保険適用できるケースは多く、費用負担面がかなり軽減される可能性があります。

ミラドライと比較してみるとメリットは以下の様な感じになります。

わきが治療 効果 保険適用 費用 施術できる病院
剪除法 適用できるケース多い 保険適用なら10万円以下 多い
ミラドライ なし
(自由診療)
45万円程度 少ない

剪除法のデメリット

しばらく生活へ支障がでてしまう。

手術後しばらくは、わきの圧迫固定によってわきの動きが制限されてしまうので、生活に支障がでるのは避けられません。
デスクワークの仕事なら、翌日にもできるかもしれませんが、肉体労働系は術後1週間は無理だと思ってもいいと思います。
1~2週間で抜糸になりますが、抜糸後はある程度普通に生活できると思います。

上記のような生活への影響を考慮して、片側ずつの手術をすすめているところもあります。
片腕だけでも自由に動かせれば、生活への影響はかなり少なくなり、手術した方の脇を安静に保てるので、術後の経過が良くなることが期待できます。

脇の下に傷痕が残ってしまう。

これは皮膚を切開する以上ある程度は避けられませんが、執刀する医者の技術や個人差によって、傷の残り方はかなり変わってきます。いずれにしても、医者の質の高い病院・クリニックで手術を受けた方がいいことは言うまでもありません。

ミラドライと比較してみるとデメリットは以下の様な感じになります。

わきが治療 治療時間 仕事、生活への影響 傷痕
剪除法 2時間程度 1週間以上の脇固定 数センチの傷痕
ミラドライ 1時間程度 アイシング後すぐに復帰 残らない