ミラドライ

ミラドライは、アメリカで開発されたわきが治療法で、他の治療法と一線を画すのは、皮膚を切らないということです。

他の治療法は、皮膚を切開して、わきがの原因となるアポクリン汗腺を何らかの方法で取り除くという点で共通していますが、ミラドライは皮膚を切らずに、アポクリン汗腺の機能を破壊する治療法です。

どうやって、アポクリン汗腺の機能を破壊するかというと、マイクロウェーブ(電磁波)を利用します。

マイクロウェーブは、身近なところで言えば電子レンジで使われていますが、マイクロウェーブは水の分子に反応して熱を発生させることができます。

この仕組みを脇の下で働かせるのがミラドライです。

脇の下にはわきがの原因となるアポクリン汗腺、多汗症の原因となるエクリン汗腺がありますが、それらの汗腺は水分を多く含みますから、その2つの汗腺に集中的にマイクロウェーブを作用させて、熱によって機能をなくしてしまいます。(機能を失った汗腺は再生しないので、効果は長期間持続します。)

少し心配な点は、水分を含んでいるのは汗腺だけではないので、汗腺以外の皮膚組織に大きなダメージが出るのではないかということですが、ミラドライは汗腺に集中的に作用するように設計されていることに加えて、皮膚組織を熱から守る冷却装置がついているので、大きなダメージにはなりません。

ただし、汗腺以外のダメージを完全になくすことはできません。ダメージの影響として、術後に脇の下に痛みが出たり、腫れたり、でこぼこが残ることがあります。(痛みや腫れについては1週間程度、でこぼこについては数ヵ月で消えることが多いとされています。)

因みに、ミラドライはアメリカではその効果とともに安全性も認められている治療法です。
(アメリカFDA(米国食品医薬局)が認証)

ミラドライの施術のステップ

  1. カウンセリング
    医師による術式の説明、術後の注意点などの説明がありますので、疑問点・不安点などあればここで解消しておきます。
  2. 治療箇所のマーキング
    わき毛を剃ってから、ワキ汗の出る範囲=治療箇所をマーキングします。
  3. 痛みをなくすために局所麻酔
    脇の下に局所麻酔を打ちます。
  4. ミラドライで脇の下を治療
    局所麻酔を打ってから、5~10分くらい後で、ミラドライの施術開始となります。
    マーキングした範囲を照射していきます。
    片脇で20-30分程度、両脇で40-60分程度の施術時間になります。
  5. 施術後のケア
    治療後治療部位の冷却を行います。
    痛みやほてり感がある場合、脇の下をアイスパックで冷却するなど調整を行います。
    痛みや腫れが顕著な場合には、痛み止めの処方をします。
    施術当日は入浴を控えてシャワーで、施術部位はこすらず、泡などで洗う程度にします。

施術後のケアを除いた、施術完了までの時間はだいたい1時間程度になります。

ミラドライのメリット

ミラドライのメリットを代表的なわきが治療の剪除法と比較してみます。

わきが治療 効果 治療時間 仕事、生活への影響 傷痕 多汗症への効果
ミラドライ 1時間程度 アイシング後すぐに復帰 残らない あり
剪除法 2時間程度 1週間以上の脇固定 数センチの傷痕 ある程度あり

上の比較表で明らかなように、ミラドライのメリットは皮膚を切らないことによる、仕事や生活への影響が小さい点と傷痕が残らない点だと思います。

肉体労働系の仕事をしている場合には、わきがの治療のために1週間も休むなんてことはなかなかできることではないので、そんな場合にはミラドライは大きなメリットになります。

ミラドライのデメリット

メリットと同様に剪除法との比較表にして整理してみます。

わきが治療 治療効果 保険適用 費用 施術できる病院
ミラドライ なし
(自由診療)
30~45万円程度 少ない
剪除法 適用できるケース多い 保険適用なら10万円以下 多い

ミラドライの一番のデメリットは健康保険が適用されず自由診療なので、100%自己負担となり、45万円程度の費用がかかるという点です。
(剪除法以外は自由診療なので、自己負担が高額という点は何もミラドライに限りませんが・・・)

それから、デメリットとまでは言えないかもしれませんが、治療効果への期待値は剪除法よりも落ちます。

もちろんミラドライだけではありませんが、治療の効果はものすごく効果があったという人もいれば、思ったより効果がなかった、全く効果がなかったと言う感じで個人差がありますが、剪除法より効果への期待値が下がることは認識しておいた方がいいと思います。

ミラドライ